ピルで避けられるなら

ピルについて考える女性

妊娠する気がハナからないなら、避けられる手段があるのならば、その手段を活用しましょう。ピルによって避けられる想定外をなくし、安心を得るためにピルについてもっと知りましょう。

ピルの種類と作用

ピルとは経口避妊薬と呼ばれ、卵胞ホルモンと黄体ホルモンが含まれた錠剤で、排卵を停止させます。主に避妊を目的として女性が摂取する薬ですが、現在は月経痛軽減、定期的な月経、月経前症候群を抑えることができるという利点のために飲み始める女性が多いです。錠剤の数は、21日間毎日服用し7日間なにも飲まないものと、7錠の偽薬があり28日間服用するものとあります。その種類は、低用量か中高容量、1相性か3相性かで分けることができます。中高用ピルは卵胞ホルモンの用量を50μg以上のものです。初めに採用されたのはこれでしたが、副作用が多く現在ではあまり使用されていません。副作用としては、頭痛、倦怠感、吐き気、むくみというものが報告されていました。低用量ピルとは卵胞ホルモンの用量を減らし、経口避妊薬としての効果はそのままに中高用ピルの副作用を軽減させるために開発されたものです。この副作用として血栓ができやすくなるというものがあります。多くの方にとってこの副作用は見られなく、気にすることはないですが、喫煙する方この確率が高くなるために注意が必要です。1相性とは偽薬以外の錠剤に含まれるホルモンが一定のものです。ピルは意図的に服用を止めることにより月経がいつになるかをコントロールできるのですが、このコントロールをする際には1相性でなければなりません。3相性とは偽薬以外の錠剤もホルモン成分が3段階に分かれているものです。本来のホルモンバランスにより近づくため、不正出血を防ぐことができます。また、超低用量やビタミンを添加したピルというものもありますが、日本ではまだ認められてません。過去には高容量ピルの副作用が多く報告され、ネガティブな印象が強く残っていますが、新たな製品の開発により、快適な月経を手に入れることができるようになっています。

ピルだけで安全なのか

ピルは避妊をするためには絶大な効果を持っていて、100パーセントに近い確率で妊娠を防ぐことができます。飲み忘れることさえなければ、コンドームのように破れて避妊に失敗してしまったということもなければ、膣外射精や安全日を利用した避妊法のように不確実なものでもないので避妊という観点で言えば非常に優れたものとなっています。しかし、ピルといっても絶対では有りませんから飲み忘れなどを考えた場合、絶対に妊娠を避けなければならないといた場合には、他の方法と併用をすることによって更に避妊効果を高めることができます。夫婦などが性行為を思う存分に楽しむために、ピルを使うという場合万が一にでも妊娠をしてしまったらその時は妊娠を受け入れることが出来るという場合、ピルだけでも十分に安全で問題ないといえるでしょう。それに対して、妊娠しては困る学生であったりあるいは性的なサービスを行う店で働いている女性などは、念には念を入れてコンドームの併用などしたほうが良いといえます。また、ピルの問題点としては避妊効果は高くても性感染症の予防を防ぐことはできませんから、特定のパートナーとだけ性行為をするというのはなく、不特定多数の相手と行う場合には妊娠だけでなく性感染症のリスクも有りますからこちらも気にしなければなりません。そのため、たとえピルを服用していたとしても、性感染症を防ぐためにコンドームを使用する事は大事なこととあります。このようにピルというのは絶対的な存在では有りませんから、夫婦などのように病気の心配もなく万が一妊娠しても問題ないという場合には十分な安全性があるといえますが、そうでない人は他の方法を利用したほうが安全といえます。

ピルの避妊以外の効果

ピルには、避妊以外の効果として、月経の周期が規則正しくなる、出血量の減少、月経痛や月経前症候群の緩和、子宮外妊娠の発症頻度の低下、ニキビや多毛症の改善などがあります。ピルを服用することで、子宮内膜があまり厚くならないうちに月経が発生します。子宮内膜が厚くならないことで、痛みを引き起こす物質量が減り、子宮収縮も抑えられるため月経痛が軽くなる仕組みです。すでに子宮内膜症にかかっている場合には、進行をくいとめる可能性も期待できます。また、月経の周期が規則正しく28日周期になるため、生理不順の改善につながります。規則正しい周期になることで、生理日の予定が立ち、1ヶ月前から調整することで生理日を変更することも可能になるため、旅行や試験などの予定の際に便利です。ピルに含まれている女性ホルモンにより体内のホルモンバランスが改善されます。月経前症候群の症状が強い人は、ピルを服用することで、排卵前のホルモンの変動がなくなるため、症状の軽減につながります。また、男性ホルモンの作用を抑える働きもあるため、ニキビや多毛症の改善やホルモン状態を安定させることで更年期症状や骨粗鬆症の予防効果も期待できます。ピルは、長期間服用することによる効果があります。主な効果として、乳房良性疾患の予防や骨盤内感染症の予防、子宮体がんの予防などがあります。ピルに含まれている黄体ホルモンにより子宮内膜が保護されるため、子宮体がんにかかるリスクを減らすことができます。さらに、子宮頸管粘液が変化するため、精子だけでなく細菌やウイルスの子宮への侵入も防ぐことができるため、不妊の原因となりやすい骨盤内感染症や卵管炎などの病気にかかりにくくなります。